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GWで長期不在!浄化槽のブロワは切っていい?プロが正しい対応を解説

GWやお盆休みで長期間家を空ける時、「浄化槽の電源って切っていいの?」と悩む方は多いです。実はブロワは絶対に切らないのが正解です。電源を切ると微生物が死んで悪臭や修理代発生のリスクがあります。

お水の守り人
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長期不在時の正しい対応と、不在前にやっておきたい3つのチェックを分かりやすく解説します。

結論:浄化槽のブロワは切らないでください

1日や1週間程度の不在はもちろん、GWやお盆の長期休暇でも電源は入れっぱなしが正解です。

「使ってないのに電気代がもったいない」と感じる気持ちは分かりますが、ブロワを止めることで起きるトラブルの方がはるかに高くつきます。

お水の守り人
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ブロワの電気代は月300〜500円程度。1週間止めても節約できるのは100円もありません。

浄化槽のブロワの電源を切ってはいけない3つの理由

なぜブロワを止めてはいけないのか、3つの理由を順番に解説します。

  • 微生物が死んで浄化機能がストップ
  • 悪臭が発生して近所迷惑になる
  • 復旧に時間とお金がかかる

それぞれ解説します。

理由1:微生物が死んで浄化機能がストップする

浄化槽の中では、酸素を好む好気性微生物が汚水を分解しています。ブロワは24時間空気を送り続けて、この微生物に酸素を供給する役割があります。

電源を切ると数時間で酸素不足になり、微生物が弱り始めます。1〜2日も止めれば大量に死滅し、浄化機能が完全にストップします。

お水の守り人
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微生物がいない浄化槽では汚水のまま側溝へ流れてしまう。

理由2:浄化槽から悪臭が発生して近所迷惑になる

微生物が死ぬと、未処理の汚水が腐敗して強烈な悪臭が発生します。卵の腐ったような硫化水素臭で、敷地内だけでなく隣家まで臭いが届くケースもあります。

お水の守り人
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実際、隣の家の浄化槽が臭いますって問い合わせも全然ある!

不在中に近隣からクレームが入ったり、帰宅したら自宅周辺が悪臭まみれ…という状況は避けたいところです。

理由3:浄化機能の復旧に時間とお金がかかる

一度死んだ微生物を再び増やすには、2〜4週間の時間が必要です。その間ずっと悪臭と水質悪化が続きます。

場合によっては清掃(汲み取り)が必要になり、3〜8万円の出費になる可能性もあります。

お水の守り人
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電気代の節約どころか大損ですね。

3ヶ月以上の長期不在なら「休止届」も選択肢

転勤や長期入院など、3ヶ月以上家を空けることが決まっている場合は、市町村に「休止届」を提出すると年1回の法定検査や保守点検が免除されます。

休止届を出せば、ブロワの電源も切ってOKです。ただし最終の清掃(汲み取り)が必須になるので、手続きと費用を理解した上で検討してください。

休止届の手続きが気になる方へ

休止届の提出方法・費用・再開時の手続きは「浄化槽の休止届とは?」で詳しく解説しています。

長期不在前にブロワをチェックしておきたい3つのポイント

長期不在の前に、5分でできる3つのチェックをしておくと安心です。

  1. ブロワが動いているか(音と振動を確認)
  2. 異音が出ていないか
  3. 雨水が浄化槽に流れ込まない状態か

それぞれ解説します。

チェック1:ブロワが動いているか

ブロワに耳を近づけて「ブーン」という運転音と、本体の小さな振動があればOKです。

音も振動もない場合は故障の可能性があります。詳しくはブロアとは?の記事を参考に動作確認してみてください。

チェック2:ブロワに異音が出ていないか

「ガタガタ」「キュルキュル」など普段と違う音がしたら、不在中に故障する前兆かもしれません。

不在前なら業者に相談して交換も可能です。音の種類別の判別と対策は浄化槽のブロワがうるさい原因5つと対策で解説しています。

チェック3:雨水が浄化槽に流れ込まない状態か

マンホール(蓋)の周辺に水が溜まりやすい場所があると、雨で浄化槽に水が侵入して水位異常を起こすことがあります。

蓋の周りに溝を切る、土を盛るなど、雨水を逃がす工夫をしておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

電気代がもったいないのでは?

ブロワの電気代は月300〜500円程度です。GW10日間止めても節約できるのは100〜170円ほど。一方、電源を切って微生物が死んだ場合の復旧費用は3〜8万円。節約効果と比べて損失が桁違いです。

1ヶ月以上の不在でも電源を入れたままでいい?

1〜2ヶ月程度の不在なら、電源は入れたままで問題ありません。微生物は汚水が入らなくても、しばらくは内部の有機物で生き続けます。ただし3ヶ月以上の長期不在になる場合は、後述する「休止届」の提出を検討してもいいでしょう。

浄化槽の蓋は閉めっぱなしでOK?

浄化槽の蓋は閉めっぱなしが正解です。普段から開ける必要はありません。不在中に蓋が雨や落ち葉で汚れていないか、帰宅後にチェックする程度でOKです。

旅行先で停電があった場合、ブロワは大丈夫?

数時間程度の停電なら微生物への影響はほぼありません。停電が復旧すればブロワも自動で再起動します。1日以上の長時間停電が起きた場合は、帰宅後に保守点検業者に連絡しましょう。

不在中にブロワが故障したらどうすればいい?

家族や近所の方に「ブロワの音が止まったら連絡してほしい」と頼んでおくのがおすすめです。連絡を受けたら、保守点検業者に依頼して新品交換してもらいましょう。

引っ越しで家を売却する場合、浄化槽はどうなる?

売却までの間は通常通り稼働させておきます。新しい持ち主に管理が引き継がれるので、市町村への名義変更手続きが必要です。

まとめ

GWやお盆など長期で家を空ける時、浄化槽のブロワは1〜2ヶ月程度なら電源を入れたままが正解です。電源を切ると微生物が死んで悪臭や水質悪化を招き、復旧には3〜8万円かかってしまうこともあります。一方ブロワの電気代は月300〜500円なので、節約効果はリスクと釣り合いません。3ヶ月以上の長期不在になる場合は、市町村に「休止届」を提出すれば電源を切ってもOKです。

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  • この記事を書いた人

ひろと

現役の浄化槽管理士(国家資格)として、実際の現場のリアルやトラブルや対処法などを発信していきます。 浄化槽は正しい管理をしなければ、放流水の水質が悪化、悪臭の発生などを起こし生活環境を悪くしてしまいます。 当サイトは、浄化槽管理士の立場から「浄化槽を正しく管理し、生活環境と水質を守る」ことを目的とした専門サイトです。

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