点検でお宅を回っていると、交換したあとの古いブロワが物置の脇や浄化槽のそばに置きっぱなしになっている光景を、けっこう見かけます。捨て方が分からないまま、なんとなくそのままにしてあるようです。
ただ、浄化槽ブロワは捨てるとお金がかかる一方で、売るとお金になることがあります。しかも、動かなくなったブロワにも値段が付きます。
この記事では現役の浄化槽管理士が、処分方法4つを金額で比べながら、一番損をしない選び方をお伝えします。
「壊れてるんだから価値ゼロでしょ」と思って捨ててしまう方が多いんですが、そこが一番もったいないポイントなんですよ。
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そのブロワ、自分で交換しましたか?
処分の話は、誰がブロワを外したかで変わってきます。
業者が交換した場合、外した古いブロワは業者が持ち帰るのが基本です。私も交換した古いブロワは、そのまま持ち帰っています。
つまり、いま手元に古いブロワが残っているなら、ご自身で交換したケースがほとんどのはずです。ブロワの交換は自分でもできる作業なので、費用を抑えるためにネットで買って付け替える方が増えています。手順は浄化槽ブロワは自分で交換できる?で解説しています。
そして、この「誰が外したか」がゴミ出しのルールに関わってきます。自治体のなかには、家庭ごみとして出せる条件に「自分で交換したものに限る」と明記しているところがあるからです。業者が交換した廃ブロワは、その業者が責任を持って処理するもの、という考え方です。
捨てる場合|自治体のルールは思っているよりバラバラです
浄化槽ブロワが何ゴミになるかは、お住まいの自治体によってかなり違います。
実際にいくつかの自治体の分別ルールを確認したところ、不燃ごみとしているところ、もえないごみとしているところ、粗大ごみとして手数料がかかるところに分かれていました。不燃ごみなら無料か数百円で済みますが、粗大ごみ扱いになると500円から3,000円ほどかかります。
なかには市では回収できないと案内されるケースもあります。まずはお住まいの自治体のホームページで、分別辞典を調べるところから始めてください。
売る場合|壊れていても2,000円以上で売れます
ここが一番お伝えしたいところです。浄化槽ブロワは、フリマアプリで普通に取引されています。
💰 フリマアプリでの売却価格
2026年8月時点で実際に売れた価格帯
動作するブロワ
3,800円〜18,200円
ジャンク品(動作不良や故障品)
2,000円〜4,500円
粗大ごみとして最大3,000円を払って捨てるのと比べると、その差はかなり大きくなります。
では、なぜ壊れたブロワに値段が付くのでしょうか。直して使う人がいるからです。
実際に引き取ったブロワを、ダイヤフラム交換で直して使うことがあります。壊れた=終わりとは限らないんです。
ダイヤフラムというのは、空気を送り出しているゴムの部品です。ここが破れて風量が落ちたり止まったりする故障が多く、部品を替えれば復活することがあります。フリマでジャンク品を何台かまとめて買っている方がいるのは、直したり部品を取ったりする目的です。
ただし、すべてのブロワが直るわけではありません
正直にお伝えすると、部品交換で直らないケースもあります。
⚠️ ダイヤフラム交換では直らないケース
- ピストン式のブロワ ─ そもそもダイヤフラムという部品がありません
- 電磁石が壊れている ─ メーカーも修理は専門業者へと案内しています
- 生産終了から年数が経っている ─ 補修部品の保有期間を生産終了から7年としているメーカーがあります
ただ、売る側がここを気にする必要はありません。ジャンク品、動作未確認と正直に書いて出せば、直せる方や部品が欲しい方が判断して買っていきます。
引き取ってもらう場合|点検業者と通販の下取り
出品や梱包の手間をかけたくない方には、引き取ってもらう方法があります。
- 契約している点検業者に引き取ってもらう
- 買い替えと同時に通販ショップに引き取ってもらう
どちらも自分で運ぶ必要がないので、いちばん手間が少ない方法です。
点検業者に引き取ってもらう
業者によって対応は違います。私の場合は、ブロワを購入していただいたお客様であれば無料で引き取っています。逆に言うと、ネットで安く買ったブロワは引き取りの対象外になることもあります。
料金の有無も含めて対応は業者ごとに分かれるので、契約している点検業者に一度聞いてみるのが早いです。
買い替えと同時に引き取ってもらう
ネット通販には、新しいブロワを買うと古いものを引き取ってくれるお店があります。処分費用は無料でも送料は自己負担というケースが多いので、申し込み条件は必ず確認してください。
なかには故障したブロワでも下取りの対象になる商品があります。買い替えを予定しているなら、処分と購入が一度に終わるので手間がかかりません。どのブロワを選べばいいか迷ったときは浄化槽ブロワのおすすめメーカー3選も参考にしてください。
結局どれが得か|4つの方法を金額で比べます
ここまでの4つを、お金と手間で並べてみます。
⚖️ 処分方法4つの比較
| 方法 | お金 | 手間 |
|---|---|---|
| 自治体に捨てる | 0円〜3,000円の支払い | 中 |
| 金属スクラップに出す | 100円ほど受け取り | 中 |
| フリマで売る | 2,000円〜18,200円 受け取り | 大 |
| 業者や通販に引き取ってもらう | 0円前後 | 小 |
一番お金になるのはフリマですが、出品から発送までの手間はかかります。とにかく早く片付けたいなら引き取り、少しでもお金にしたいならフリマ、と分けて考えると選びやすくなります。
よくある質問|浄化槽ブロワの処分Q&A
浄化槽ブロワは何ゴミで出せばいいですか?
自治体によって違います。不燃ごみ、もえないごみ、粗大ごみのいずれかに分かれ、粗大ごみの場合は500円から3,000円ほどかかります。自分で交換したものに限ると条件を付けている自治体もあるので、お住まいの分別ルールを確認してください。
動かなくなったブロワでも売れますか?
売れることがあります。フリマアプリではジャンク品として2,000円から4,500円ほどで取引されています。部品を取ったり修理したりする目的で購入する方がいるためです。
古いブロワは点検業者が引き取ってくれますか?
業者によって対応が分かれます。自社でブロワを購入したお客様に限って無料で引き取る業者もあります。契約している点検業者に直接確認するのが確実です。
壊れたブロワは修理して使えますか?
故障の内容によります。ダイヤフラムや弁の破損なら部品交換で直ることがありますが、電磁石が壊れている場合は修理できません。補修部品の保有期間を生産終了から7年としているメーカーもあり、古い機種は部品が手に入らないこともあります。
まとめ|捨てる前に売れないかを確認しましょう
本記事のポイントを3つにまとめました。
- 何ゴミかは自治体によって違い、不燃ごみから粗大ごみまで分かれます
- 壊れていてもフリマなら2,000円以上で売れることがあります
- 手間をかけたくないなら点検業者か通販の引き取りが確実です
古いブロワは、置きっぱなしにしていても何も生みません。粗大ごみに出す前に、一度フリマの相場を調べてみてください。動かないブロワでも、思っていたより値段が付くはずです。