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浄化槽の家でディスポーザーは使える?「対応型」でないとNGな理由を現役管理士が解説

筆者は現役の浄化槽管理士です。キッチンのリフォームで人気のディスポーザー(生ゴミ粉砕機)ですが、結論から言うと、普通の浄化槽の家に、そのままディスポーザーを設置するのはNGです。この記事では、その理由と、どうしても使いたい場合の正しい方法をわかりやすく解説します。

お水の守り人
お水の守り人

生ゴミを粉砕してそのまま流せるのは便利ですよね。でも浄化槽にとっては、処理しきれないほどの大きな負担になってしまうんです。

浄化槽の家でディスポーザーは使える?【結論:普通の浄化槽はNG】

ディスポーザーは、シンクの排水口に取り付けて生ゴミを細かく粉砕し、水と一緒に流してしまう装置です。生ゴミ処理がぐっと楽になるため、新築やリフォームで検討する方が増えています。

ただし浄化槽の家では話が別です。一般的な浄化槽は、粉砕された生ゴミが流れ込むことを想定して設計されていません。そのまま設置して使うと、浄化槽に大きな負担がかかり、故障の原因になってしまいます。

⚖️ ディスポーザー可否 早わかり
❌ 普通の浄化槽

生ゴミの排水は想定外。処理能力を超えてしまい、詰まりや故障の原因になります。

⭕ ディスポーザー対応型浄化槽

生ゴミ排水用の専用処理槽を備えた認定品。これなら使えます。

なぜダメ?生ゴミは浄化槽の処理能力を超えてしまう

浄化槽は、中に住む微生物が汚れを分解することで水をきれいにしています(くわしくは浄化槽の仕組みの記事で解説しています)。処理できる汚れの量には設計上の上限があり、トイレや台所から日常的に出る排水を前提にバランスが決められています。

そこへ粉砕された生ゴミが毎日流れ込むと、汚れの量が想定を大きく超えて、微生物の分解が追いつかなくなります。その結果、分解しきれない汚泥がたまりやすくなり、詰まりや水質の悪化、設備の故障につながってしまうのです。

🕐 普通の浄化槽に生ゴミを流すとどうなる?

① 粉砕された生ゴミが排水と一緒に浄化槽へ

② 汚れの量が想定を大きく超えて急増

微生物が処理しきれず、汚泥がどんどんたまる

詰まり・水質悪化・故障につながる

台所の油を流してはいけないのと同じ理屈で、浄化槽には「入れていい汚れの量」に限界があります(油については台所の油と浄化槽の記事もあわせてどうぞ)。

お水の守り人
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浄化槽は微生物の力で動いています。想定を超える生ゴミが入り続けると、微生物が追いつかなくなってしまうんですよ。

どうしても使いたいなら「ディスポーザー対応型浄化槽」が必要

ディスポーザーを使いたい場合は、「ディスポーザー対応型浄化槽」という専用タイプの浄化槽を設置する必要があります。生ゴミを含んだ排水を処理するための専用の槽を備えていて、国のルール(建築基準法にもとづく国土交通大臣の認定)を満たした製品が各メーカーから販売されています。

注意したいのは、いま使っている浄化槽にディスポーザーだけを後付けする、という使い方はできないことです。対応型でない浄化槽の家でディスポーザーを導入したい場合は、浄化槽そのものを対応型に入れ替えることになるため、費用も工事も大がかりになります。浄化槽の種類については浄化槽の種類の記事で解説しています。

なお、マンションなどで「ディスポーザー付き物件」と紹介されるのは、下水道地域向けの専用処理システムを備えた建物です。浄化槽の家とは仕組みが異なるので、混同しないようにしましょう。

設置を検討するときに確認したい3つのこと

  • お住まいの自治体に確認する:ディスポーザーの設置を条例やルールで制限している地域があります。まず役所の担当窓口に確認しましょう。
  • 浄化槽が対応型かどうか確認する:保守点検の記録票や浄化槽の銘板で型式がわかります。判断がつかなければ点検業者に聞くのが確実です。
  • 点検業者・専門業者に相談する:対応型への入れ替えは大きな工事になります。費用や工期を含めて、専門業者に相談してから判断しましょう。

浄化槽は正しく使えば長持ちする設備です。生ゴミの負担を減らし、年1回の清掃と定期的な点検を続けることが、結局いちばんの節約になります(清掃については浄化槽の清掃の記事をどうぞ)。

まとめ|普通の浄化槽にディスポーザーはNG。使うなら対応型に

  • 普通の浄化槽にディスポーザーの排水を流すのはNG。処理能力を超えて詰まり・故障の原因に
  • 使いたい場合はディスポーザー対応型浄化槽(国の認定品)が必要
  • 既存の浄化槽への後付けはできない。対応型への入れ替えが前提
  • 設置前に自治体・点検業者への確認を忘れずに

ディスポーザーは便利な設備ですが、浄化槽の家では「対応型かどうか」がすべての前提になります。迷ったときは、いつも来てくれる点検業者に気軽に相談してみてください。

浄化槽の家でディスポーザーは使えますか?

普通の浄化槽のままでは使えません。粉砕された生ゴミが流れ込むと処理能力を超えてしまい、詰まりや故障の原因になります。使いたい場合は、ディスポーザー対応型浄化槽への入れ替えが必要です。

普通の浄化槽に生ゴミを流すとどうなりますか?

汚れの量が設計の想定を大きく超え、微生物の分解が追いつかなくなります。汚泥がたまりやすくなり、詰まり・水質悪化・故障につながるほか、清掃の回数が増えて維持費がかさむおそれもあります。

ディスポーザー対応型浄化槽とは何ですか?

生ゴミを含んだ排水を処理するための専用の槽を備えた浄化槽です。建築基準法にもとづく国土交通大臣の認定を受けた製品が各メーカーから販売されており、これを設置すればディスポーザーを使えます。

今の浄化槽にディスポーザーだけ後付けできますか?

できません。対応型でない浄化槽にディスポーザーの排水を流すこと自体がNGなので、導入するなら浄化槽ごと対応型に入れ替える必要があります。まずは自治体と点検業者に相談しましょう。

  • この記事を書いた人

ひろと

現役の浄化槽管理士(国家資格)として、実際の現場のリアルやトラブルや対処法などを発信していきます。 浄化槽は正しい管理をしなければ、放流水の水質が悪化、悪臭の発生などを起こし生活環境を悪くしてしまいます。 当サイトは、浄化槽管理士の立場から「浄化槽を正しく管理し、生活環境と水質を守る」ことを目的とした専門サイトです。

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