筆者は現役の浄化槽管理士として、毎日いろいろなお宅の点検や清掃にお伺いしています。よく聞かれるのが「点検って立ち会いが必要ですか?」という質問。結論から言うと立ち会いは不要で、お留守でも大丈夫です。この記事では、その理由と、点検や清掃の日までにやっておいてもらえると作業がスムーズに進む準備を、現場の本音でお伝えします。
お留守で全然大丈夫ですよ。そのかわり、フタのまわりだけ空けておいてもらえると、とっても助かります!
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点検・清掃に立ち会いは必要?【結論:不要・不在でOK】
浄化槽の保守点検も清掃も、作業をするのは屋外にある浄化槽のまわりだけです。家の中に入ることはないので、鍵を預ける必要もなく、お留守のままで問題ありません。仕事や外出の予定を変えてまで在宅していただかなくて大丈夫です。
ただし、気になることや要望がある場合は話が別です。あとの章でも触れますが、伝えたいことがあるときは、当日ではなく事前に業者へ連絡しておくのがトラブル防止のコツです。
当日までにやっておくと助かること5選
ここからは、私たち点検・清掃の作業員が「これをやっておいてもらえると本当に助かる」と感じている準備を5つ紹介します。どれも数分でできることばかりです。
① 浄化槽のフタの上とまわりを片づけておく
いちばん大事なのがこれです。フタの上に車や荷物が置いてあると、そもそも作業ができません。「いつでも作業していいですよ」と言っていただいているお宅でも、当日フタの上に車が停まっていて点検できなかった、ということが実際にあります。フタの上と周辺だけは空けておいてください(フタの上の駐車については浄化槽の上の駐車の記事で詳しく解説しています)。
② 浄化槽まわりの草むしりをしておく
浄化槽が庭や敷地の隅にあるお宅では、夏場になると草でフタが隠れてしまうことがあります。フタのまわりの草をむしっておいてもらえると、作業がぐっとスムーズになります。
③ 作業車が停めやすいように車を移動しておく
点検には点検車、清掃には大きなバキューム車で伺います。浄化槽の近くに作業車を停められるよう、お車を移動しておいてもらえるとありがたいです。特にバキューム車は大きいので、駐車スペースの確保が作業時間に直結します。
④【清掃の日】ホースの通り道を空けておく
清掃では、バキューム車から浄化槽までホースを伸ばして汚泥を吸い取ります。道路から浄化槽まで距離があるお宅では、ホースが通る道筋に置いてある物をなるべく片づけておいてもらえると助かります。清掃の流れは浄化槽の清掃の記事でも解説しています。
⑤【冬】屋外の蛇口にタオルを巻いておく
冬場ならではのお願いです。点検や清掃では、洗浄や清掃後の水張りのためにお庭の蛇口をお借りすることがあります。ところが冬は蛇口が凍ってしまって水が出ないことがあるんです。タオルを巻いておくなどの凍結対策をしてもらえると、とてもありがたいです(冬の浄化槽管理は冬の管理の記事をどうぞ)。
5つといっても、ふだんの掃除のついでにできることばかりです。「完璧に」じゃなくて大丈夫。気にかけてもらえるだけで嬉しいです!
逆に「これをされると困る」こと&トラブりやすいこと
最後に、現場の本音として「これは困ってしまう」というケースもお伝えします。
- フタの上に車や荷物がある:作業自体ができず、出直しになってしまうこともあります。
- 「水道を使わないで」を作業後に言われる:清掃では汚泥を抜いたあとに水を入れて戻すため、ご自宅の水道をお借りすることがあります。使ってほしくない場合は、作業の前に伝えていただかないとトラブルのもとになります(清掃と水道代の関係は水道代の記事に実例があります)。
作業前に不安なことや要望があれば、遠慮なく事前にお伝えください。私たち業者としても、事前に分かっていればきちんと対応できます。あとから「実は困っていた」となるのが、お互いにいちばん残念なパターンです。
まとめ|立ち会いは不要。フタまわりだけ空けておいて
- 点検・清掃とも立ち会いは不要。作業は屋外だけなので不在でOK
- 一番助かるのはフタの上とまわりを空けておくこと(車・荷物に注意)
- 草むしり、車の移動、清掃の日はホースの通り道、冬は蛇口の凍結対策も
- 要望や不安は当日でなく事前に業者へ伝えるのがトラブル防止のコツ
点検や清掃は、みなさまの浄化槽を長持ちさせるための大切な作業です。ちょっとした準備で作業はぐっとスムーズになり、その分ていねいに見ることができます。点検の中身が気になる方は保守点検の記事もあわせてご覧ください。
浄化槽の点検や清掃に立ち会いは必要ですか?
不要です。作業は屋外の浄化槽まわりだけなので、お留守でも問題なく点検・清掃できます。家の中に入ることはないため、鍵を預ける必要もありません。
留守の間に何をされるか少し不安です。
点検や清掃の内容は報告書などでお知らせされるのが一般的です。気になることや要望があれば、作業日より前に業者へ伝えておきましょう。事前に分かっていれば、業者側もきちんと対応できます。
業者に家の水道を使われたくないときは?
作業の前に業者へ伝えてください。清掃では汚泥を抜いたあとに水を入れて戻すため、ご自宅の水道をお借りすることがあります。作業後に言われるとトラブルのもとになってしまいます。
浄化槽のフタの上に車を停めたままでも大丈夫?
作業ができないため、点検・清掃の日はフタの上と周辺を空けておいてください。またフタには耐荷重があり、車が乗ると割れることもあるため、ふだんからフタの上への駐車は避けるのが安全です。