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浄化槽のスカム・汚泥とは?放置リスクと清掃で取り除くものを現役管理士が解説

「浄化槽の点検や清掃で『スカム』『汚泥』という言葉を聞いたけれど、何のことだろう」と気になっていませんか。どちらも浄化槽の中に溜まる汚れで、放置すると詰まりの原因にもなる大切なポイントです。

月150件以上の浄化槽を点検している現役管理士が、スカムと汚泥の違い、溜まるとどうなるか、そして取り除く方法までわかりやすく解説します。

お水の守り人
お水の守り人

フタを開けないと見えない部分ですが、知っておくと点検や清掃の意味がよく分かりますよ。

スカム・汚泥とは?浄化槽に溜まる2種類の汚れ

スカムは、汚水の表面に浮かんでくる汚れの塊です。槽の上の方に層になって溜まっていきます。

一方の汚泥は、微生物が分解しきれなかった固形物が底に沈んだものです。スカムが上、汚泥が下、と覚えておくと分かりやすいです。

⚖️ スカムと汚泥の違い

スカム(浮く汚れ)

汚水の表面に浮かんでくる汚れの塊。槽の上の方に層になって溜まります。

汚泥(沈む汚れ)

分解しきれなかった固形物が底に沈んだもの。槽の下に溜まります。

どちらも浄化槽を使っていれば自然に溜まっていくもので、ゼロにはできません。だからこそ定期的に取り除く必要があります。浄化槽が汚水をきれいにする仕組みは浄化槽の仕組みの記事でも解説しています。

スカム・汚泥が溜まりすぎるとどうなる?

溜まりすぎると槽内が汚れ、ひどい場合は流入管を塞いで詰まりの原因になります

🕐 スカム・汚泥を放置すると

① 溜まりすぎる

槽内が汚れる

② 流入管を塞ぐ

水の通り道がふさがる

③ 詰まり・逆流

悪臭の原因にも

流入管が塞がると、家庭からの排水がうまく流れず、逆流や悪臭につながることもあります。詰まりや逆流のトラブルは、浄化槽が詰まる原因と予防逆流・あふれの対処法でもくわしく解説しています。 また、清掃を放置し続けると槽内がどこまで悪化するのかは、浄化槽の清掃を放置するとどうなるかの記事でくわしく解説しています。

スカム・汚泥は清掃で取り除く|水を入れ替える作業

スカムや汚泥は、清掃で槽内の水を全部抜き、新しいきれいな水に入れ替えて取り除きます

バキュームカーで槽の中の汚水とスカム、汚泥を吸い取り、洗浄してから新しい水を張ります。専用の機材と資格が必要な作業なので、家庭で行うことはできません。費用や頻度は浄化槽の清掃の記事を参考にしてください。

お水の守り人
お水の守り人

水を全部入れ替えるので、清掃のあとは槽の中がリセットされてきれいになるんですよ。

スカムは見えない|一般の家庭では気づきにくい

困ったことに、スカムはフタを開けないと溜まり具合が分かりません

見た目や臭いだけで「そろそろ清掃が必要」と判断するのは難しく、気づいたときにはかなり溜まっていることもあります。だからこそ、定期的な保守点検でプロに状態を確認してもらうことが大切です。点検については浄化槽の保守点検の記事もご覧ください。

⚖️ 定期清掃あり / なしの違い

定期清掃を受けている

スカム・汚泥が定期的に抜かれ、槽内がきれいに保たれます。

清掃していない

気づかないうちに溜まり、詰まりや逆流につながります。

溜めすぎないために|定期的な清掃が一番の対策

スカム・汚泥を溜めすぎない一番確実な方法は、定期的にバキュームカーで清掃してもらうことです。

清掃は法律でも年1回以上が義務づけられています(浄化槽の種類によります)。あわせて、油や異物を流さないなど普段の使い方に気をつけると、汚れの溜まり方をゆるやかにできます。油の影響は台所の油と浄化槽の記事も参考になります。

よくある質問|浄化槽のスカム・汚泥Q&A

スカムと汚泥の違いは何ですか?

スカムは汚水の表面に浮かんでくる汚れの塊で、槽の上の方に溜まります。汚泥は分解しきれなかった固形物が底に沈んだもので、槽の下に溜まります。

スカムや汚泥を放置するとどうなりますか?

槽内が汚れ、ひどい場合は流入管を塞いで、詰まりや逆流、悪臭の原因になります。

スカム・汚泥は自分で取り除けますか?

いいえ。槽内の水を全部抜いて新しい水に入れ替える作業で、バキュームカーを使う専門の清掃が必要です。家庭ではできないので、定期的に業者の清掃を受けましょう。

まとめ|スカム・汚泥は定期清掃で取り除くのが基本

本記事のポイントを3つにまとめました。

  • スカムは表面に浮く汚れ、汚泥は底に沈む汚れ
  • 溜まりすぎると流入管を塞ぎ、詰まりや逆流の原因になる
  • 取り除くには槽の水を入れ替える清掃が必要で、定期的にプロに任せるのが安心

フタの中の見えない汚れだからこそ、定期的な清掃と点検で浄化槽を良い状態に保ちましょう。清掃は清掃の記事、点検は保守点検の記事で確認できます。

  • この記事を書いた人

ひろと

現役の浄化槽管理士(国家資格)として、実際の現場のリアルやトラブルや対処法などを発信していきます。 浄化槽は正しい管理をしなければ、放流水の水質が悪化、悪臭の発生などを起こし生活環境を悪くしてしまいます。 当サイトは、浄化槽管理士の立場から「浄化槽を正しく管理し、生活環境と水質を守る」ことを目的とした専門サイトです。

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